2015年8月19日水曜日

ぶなニュース №33

復刻版 ぶなニュース 第33号 2003年2月5日発行

○日本は環境のことを全然考えていない
 「豊かな森がおいしい水を生み、人間を含む動植物がその恵みを受ける。 そして動植物がまた、土壌を豊かにし、木々の成長に大きな役割を果たす・・・・というように、自然界ではすべてが循環している。それなのに、森は無造作に伐採され、川は汚染され、大量の産業廃棄物や医療廃棄物が捨てられることによって地下水の汚染もどんどん進んでいる。その結果、子供のガンやアトピー、流産や無精子症も増えている。この国は環境のことを全然考えていない」
 C.W.ニコル

○石割山
  1月29日初詣をかねて石割山へ行った。明神・三國峠の道路は積雪のため通行止め。通行止めは、この冬はじめてだ。先日来たときはこの峠道でタイヤがスリップし、雪の側壁に激突。幸い対向車も無く、スピードもでていなかったので、特に怪我はなかった。パンパーがキズついただけ。この冬スリップはこれで4回目、一度は交差点で危うく大事故になるところだった。スタッドレスタイヤでも凍りついた路面や雪の坂道は危険である。過信は禁物だ。
  三國峠越えがダメなので、富士スピードウェイを経由して籠坂峠で向かうことにした。
  石割神社の駐車場に着いたのは14時ごろだった。他に2台駐車していたが、すでにこの車の所有者と思われる登山者が下山してきていた。いつものことだが、皆が下山する時間に登り始める無計画さである。
  石割神社の石段は正確に数えたことはないが400段以上はあろう。 南側なので雪は解けているが木陰の部分は凍結していて、足を滑らす危険がある。慎重に歩を進めた。
  石段が終わった場所から社殿まではさらに2キロほどあり、途中雪が積もっているところや凍結のため鏡のように光っているところもあった。特に光っている路面は危険で、つい油断すると転倒する。2度ほど滑りそうになったがどうにか持ちこたえた。
  社殿近くにはお気に入りのブナがあり、気分をさわやかにしてくれる。ご神木の桂の木を迂回するように登るとそこが本殿だ。前回来た時はリュックを背負ったままで石の割れ目に入ったため、通ることが出来ず後で悔しい思いをした。(悪人は通れないと看板に書かれてある)リュックを近くのベンチに置き、まずお参りすることにした。お賽銭をあげようと財布を捜すがない。どうやら車の中に置いてきたらしい。しかたがないので、ただ本殿に向かって手を合わせる。賽銭なしで1年の無事を祈るのは少し気が引けるが「また来たときにあげればよいか」と自問する。本殿のお参りの後、右回りで大石の割れ目に入る。右回りだと内部は少し下り坂になり、ちょうど凍結している部分もあるので、注意深く両手を側面の石につけ体を支えながら通り抜けた。これでどうやら悪人で無いと認められたようで嬉しい。再度本殿に向かい、深々と頭を下げ、帰路につく。 


石割山のブナ、平成15年1月29日撮影