2025年3月30日(日)曇り
ヒノキ花粉曇り。
13時現在で気温は12℃。朝は5℃。
外出せず。
下の写真は青木ヶ原樹海のブナなど。2003年4月26日撮影。
○青木ヶ原樹海のブナ巨木
2003年4月26日、坪田和人さんと富士山・大室山のブナ巨木を訪れた。 当日、朝のうちは風と小雨の天候であったが、青木ヶ原樹海の進入路に到着したころには快晴となった。
途中、三国山東南面のブナ林にも立ち寄る。坪田さん曰く「花をたくさんつけている。今年は豊作年のようだ」と。 ブナは一般的に2年に1度、豊作年がある。 これは美味しいブナの実を動物がすべて食べつくさないように、「これでもか、これでもか」と、大判振る舞いする。そして、子孫を増やすというブナの戦術である。昨夜の風雨で、たくさんの花が地面に落ちていた。木に登らずにして、まじかに観察できたので、ブナには悪いが幸運であった。この状態だと今年の秋の実りが楽しみである。10月ごろにはたくさんの実が地面に落ちてくることだろう。 ここのブナの芽吹きは、4月18日頃からで、私が確認したのは、4月20日であったが、すでにこのとき葉はかなり成長していた。この冬は寒かったのでここにきて一気に芽吹いたようだ。
12時30分頃に、薄暗い溶岩樹形帯を抜け、大室山のブナ林エリアに到着。ここも昨夜の風雨でたくさんのブナの花が落ちていた。折れた枝にもびっしりと花がついている。ここのブナも今年が豊作年のようだ。
坪田さんは、幹周り450センチのブナ巨木の前に近づくと、いつものようにブナとの挨拶が始まった。先ずブナの気を感じ、自分の体にその気を吸収し、一体となる。そして、会話がはじまる。幹に手をあて、初対面の握手。それから抱き合う。後は少し沈黙があり、さらにブナとの交信は続く。聴診器があれば、多分坪田さんは、ブナの胎動を聴いたことであろう。スキンシップの儀式が終わると次は撮影会となる。美人ブナを前にあらゆる角度からその姿態を撮る。ときには地べたに寝そべり、下から全身を撮影する。 どうやらこのブナ巨木、坪田さんに認知されたようだ。 案内した小生も大満足。このブナのお陰で、ともに喜びを味わうことが出来た。