2025年3月31日(月)曇り
13時現在で気温は7℃。朝は6℃。
小田原方面へ。
途中、サイクルハウント及び伊勢屋に寄る。
サイクルハウントではオルモ後輪のパンク修理。
以下の写真は桧洞丸、2003年4月29日撮影。
○檜洞丸のブナとバイケイソウ
4月29日、檜洞丸のバイケイソウと石棚山のブナを見に行く。
西丹沢自然教室に車を置き、9:30に出発。
途中、紫色の山躑躅が美しい。下の方はすでに満開を過ぎていたが、登るにつれ見ごろの山躑躅が我々の眼を楽しませてくれた。しかし、シロヤシオはまだ蕾の状態。来月の25日の西丹沢の山開きが行われる時期には見ごろとなるだろう。ブナの方は登るにしたがって、イヌブナから本ブナに変わり、やはり下の方から花が咲き出している。山桜にはシジュウカラも止まり、盛んに花弁を突付いていた。新緑は美しく、生き物たちの活動も活発になっている。すべての生物が待ちに待っていたようで、この季節を謳歌している。石棚山では子連れの鹿を3匹見ることも出来た。
中間地点にある展望台からは、権現山、畦ヶ丸、その奥に御正体の山容を望む。少し春霞がかかっていたが、西には富士も見えた。
更に1時間ほど登ると分岐点に出る。ここからは木道を歩くことになるが、すでにバイケイソウは新緑の葉を伸ばし、鮮やかな景観を演出していた。すこし気になる点は、ここのブナが元気がないことで、立ち枯れや倒木も散見された。
それに登山道東側に迫る不気味な林道開削工事。この林道工事により沢は崩れ、その破壊の上塗りである砂防堰堤工事がその後に続く。林道が完成すれば、今度は一般車が進入し、不法投棄を繰り返す。その最悪の環境破壊である林道工事がここでもその食指を伸ばしている。そしてブナやミズナラなどを伐採し、利用もされない杉・檜を植林する。これは時代錯誤も甚だしい。 表丹沢はこの林道で自然環境が台無しになった。同様のことがここでも徐々に進行している。丹沢に林道や杉・檜の植林とダム、砂防堰堤がなければ、おそらく首都圏でありながら自然が残っているなどの理由で、世界遺産にも推薦されたであろう。
12:30に檜洞丸山頂に到着。30人ほどの登山者がすでに昼食も終わり、寛いでいた。
14:00下山。石棚山経由で箒沢へ。石棚山周辺のブナはまだ元気で、樹肌もいきいきとしていた。周辺環境も良好に保たれている。
今回の山行の目的であった。①ブナの開花確認②バイケイソウ若葉鑑賞 ③エンレイソウなどの山野草鑑賞④野鳥の鳴き声・種類観察 ⑤野生動物の観察 などであったが、エンレイソウを除き、すべて満足するものであった。
9:30(西丹沢自然教室)→ 12:30(桧洞丸山頂)→15:00(石棚山)→17:00(大石キャンプ場)→15:10(西丹沢自然教室)→帰路
参加者:嶋田、林、溝口、大津