昨夜、知人からの二十女沢の写真が届きました。
11/20(土)、宮ケ瀬にある二十女沢(ハタチガ沢)を4名で溯行してきました。また、登攀メモで恐縮ですが溯行の様子を文章にしました。
・入渓後、第1核心はCS4m。右のスラブから最右のコーナーから攀じる。手足のホールドが少なめで少々難しい。落ち口付近まではカチ中心。落ち口付近になると右コーナーにガバが複数あるため、それを使って体を持ち上げる。全体的にリーチで処理したので背の低い女性はより厳しい登攀になると予想。その後は、後続を腰絡みビレイ。
・第2核心の8m滝は左岸巻き。落ち口付近に概ね平行にトラバースする踏み跡あり。
・第3核心の7m滝は右岸巻き。小さく巻く踏み跡もあったが悪い印象だったため、やや大きく高巻いたあと、30mロープ2本を結束し1ピッチの懸垂下降。
・その後、炭焼き場を通過。炭焼き場の尾根、およびそれと並行して走る1本前の尾根は、下から見る限りは地形図通り快適な脱渓ができそうな印象。
・ラストの三俣が本沢の1番の核心。かなり脆い。中俣を進もうとしたがホールド少なく、かつ剥がれるため断念。右俣は中央にリッジ風の岩があり、その部分は左側と右側にルートが分けられている。そこでリッジ風の岩をホールドに中俣との中間尾根に乗ることを考え、リッジ風岩の左側から取りついた。少々登った後無事、中俣との中間尾根に乗ったが、リッジ左側は斜面に見えて土台はスラブ形の岩で、かつこの岩もかなり脆い。またハンドホールドにしようとしていた中央リッジも同様に脆かったため、かなり難儀した。中間尾根に取りついてから最上部に至るまでも、かなりの急斜面を細い根を繊細につかんで登ったり、木の根がない場合はバイルを尾根に決めながら直登を強いられたりする。はっきり悪い詰めであった。灌木が比較的多めだったのが救い。
以上(ITさん)
二十女沢入渓
2021年11月20日 ITさん撮影(以下同じ)
アカチガ沢出合
きれいな瀞
紅葉が素晴らしい美渓
8m滝は左岸から巻きます
不思議な縞模様の岩
7m滝は右岸をやや大きく高巻き
不思議な青緑の石
青緑の石
5m尖り岩
三俣 悪い詰めです
鍋嵐にトップアウト
帰りも素晴らしい紅葉でした