本日、知人から八ヶ岳の写真が届きました。
3/5~3/6にかけて、南八ヶ岳の裏同心ルンゼ・赤岳主稜にいってきました。
今年は雪の少ないといえど、さすがに3月の裏同心ルンゼは雪が多く、埋まってしまっていた氷瀑も多かったです。
2日目の赤岳主稜は時間がかかったものの無事にトップアウト。充実の2日間でした。
写真は裏同心ルンゼにて撮影したものです。
<登攀メモ:裏同心ルンゼ>
F1~F3まではほぼ雪に埋まっておりフリーソロ。私を先頭に少々ラッセルし、前回の終了点F3の上まではあっという間に到着。
F4は全面は埋まっておらず、短いながらもアイスクライミングを楽しめた。ここはフォローで登攀。
F5はリードを担当。氷瀑があるのか無いのかよく分からない状態だったが、短いながらも氷を乗っ越したあとはロープ半分大ランナウトの雪壁。終了点は50mいっぱい。
終了点以降は2本南側にある大同心稜まで移動し、そこから赤岳鉱泉に下降し行動終了。
<登攀メモ:赤岳主稜>
昨日の裏同心ルンゼの疲れもあり、1ピッチ目と2ピッチ目をパートナーに譲る。
全体的にはホールドがガバだらけでクライミングとしては易しいが、ダブルアックスの取り扱いや冬用手袋をしたままのギア操作など、冬壁特有の難しさを感じた。反省点としては以下の点で時間がかかったこと。
・ロープキンク
・ピッチを切るタイミングが早すぎた。また、コンテをしなかったのでピッチ数が多くなった。
各ピッチのメモ
1P目:フォロー
チョックストーンの登り。思ったよりもスケールが小さく易しく感じた。
2P目:フォロー
凹状の岩場。ホールドちゃんと拾えばOK
3P目:リード
雪稜。終了点構築がシビア。浅いピナクルで支点を構築し、半端なカムでバックアップセルフ。ビレイ中に終了点が1度外れた際は焦った。
4ピッチ目:フォロー
雪稜その2。階段状の岩場まで。
5ピッチ目:リード
階段状の岩場。特に問題なし。終了点はピナクル。
6ピッチ目:フォロー
雪稜~雪壁の途中。終了点は残値ロープ+アックスでバックアップセルフ。
7ピッチ目:リード
雪壁~フェース前。特に問題なし。
8ピッチ目:フォロー
フェース~右のクラック。
9ピッチ目:リード
緩傾斜の岩稜その1。終了点は残置きのあるピナクルを超えて次のピナクルまでピッチを伸ばした。
10ピッチ目:フォロー
緩傾斜の岩稜その2。緩傾斜のルンゼ~岩を右巻き~凹角を直上。このライン取りの場合、実は一番難しいピッチではないかと思う。
11ピッチ目:リード
緩傾斜の岩場その3。左側の岩を乗っ越し山頂直下へ。終了点はピナクル。
12ピッチ目:フォロー
緩傾斜の岩場その4。終了点は山頂直下の登山道の鉄杭。念のため最後までロープを出す。
以上です。