2015年2月12日木曜日

ぶなニュース №5

復刻版 ぶなニュース 第5号 2002年3月12日発行

○三国山ヅナ峠北側に4.1メートルの大ブナ発見
 3月9日土曜日、今日もスギ花粉が多く飛んでいる。
 家の中に一日中こもっていては、気が滅入るので、出かけることにした。当然花粉よけのマスクにサングラスは欠かせない。「さて、花粉の少ない場所はどこだろう?」ふと思い立ったのが山中湖である。あそこは標高も1000メートルあるし、スギ山が少ない。早々車で出発することにした。すでに時間は13時だ。「東名を使えば1時間でいけるだろう」とたかをくくっていたが、結果は1時間20分ほどかかってしまった。これでは、国道246号を使った場合とほとんど変わらない。東名の通行料800円が無駄になった感じだ。
 山中湖についたらあんのじょう花粉は少ない。最近は花粉量が体でなんとなく分かるようになった?(自慢にならない) 酷いときは鼻と目がチクチク痛くなる。マスクをしていても駄目だ。ところがこの場所は反応が少ない。空気も爽やかで冷たい。
  山中湖畔の外周道から旭丘別荘地に車で入り、そこから歩く。ペンション・ビーグル・ハウスの前の道を南側の三国山方面に向かう。ここには、ヅナ峠に登る峠道があるのだが、はっきりした入口が分からない。今日は別荘地内からヅナ峠に登る道を探す目的もあった。ペンション前の道を南に登ると突き当たりは笹藪になっていて、目立たないが登山道とも獣道ともつかない道が続いていた。不安もあったが、ここから登ることにした。この辺はすべて落葉広葉樹なので見通しはよい。空気も爽やだ。所々に残雪はあるが、歩けないほどではない。 1キロぐらい登ると道筋がわからなくなってきた。ブナは多いがどれも細い。日がだいぶ傾いてきたのでそろそろ引き返そうと思ったが、100メートルぐらい先に大きな木が見える。一瞬それは大ブナと分かった。少し興奮気味になり、その場所に向かう。やはり大ブナだ。 かなり大きい。早速いつも携行している凧糸をとりだし、幹周りを測って見ると概算で4.1メートルある。満足な太さだ。これで今日の目的が成就した気持ちになり、安堵する。この道のさらに先は残雪が多く進むことができない。ここで、引き返すことにした。「また来よう。」時間はすでに17時をまわっていた。日がのびているのでまだ明るい。旭丘交差点の前のマクドナルドで軽く腹ごしらいして帰路につく。帰りはもちろん国道246号である。

大ブナの全景

幹の芯はウロになっている

根元の窪みに水を蓄えている

○ナンキョクブナ
南半球の熱帯の山地から亜寒帯まで分布。ニューギニアブナ、ニュージーランドブナなど多様な種が分化している。
常緑も落葉もある。実は堅果で、ブナのような三角のものと扁平のものとがある。

※文中のペンション・ビーグル・ハウスや旭丘交差点のマクドナルドは、その後閉店して現在はありません。