2015年4月7日火曜日

ぶなニュース №18

復刻版 ぶなニュース 第18号 2002年8月8日発行

○すでに山は秋
 8月3日土曜日、山中湖の東側にある鉄砲木ノ頭に登った。
 前回(6月6日)登ったとき登山道はすっきりしていたが、今回はススキが道の両側にせりだし、歩くのに 難儀。もう山は秋だ。ハギ、カワラナデシコなどの花が競い合っていた。
 自然はいつも正直だ。
この山にはブナはないが、晴れた日、ここからの富士山、南アルプス、山中湖、三国山稜の 眺めは素晴らしい。この日は生憎ガスがかかり、眺望はなかった。

○切り株不法投棄
 秦野市蓑毛の林道脇に、街路樹の切り株など大量(大型ダンプカー数台分)の廃棄物が不法投棄されていた。
 (平成14年7月31日付け神奈川新聞)

 編集者注、ここは春嶽の直ぐ下で、簡易水道の水源がある場所に近い。丹沢は林道がたくさん出来たお蔭?で、一般車両が簡単に入れるようになった。至るところに廃棄物が不法投棄され、美観を損ね、或いは有害な産業廃棄物(実際に見たもの:テレビ・冷蔵庫・建築資材など)が捨てられている。林道が出来ると自然は破壊され、ろくなことはない。目的であるはずの森林の撫育管理は殆んど行われていない。スギ・ヒノキの森は荒れ放題。それなのに林道だけはつくっている。

○秦野の不法投棄 ”いたちごっこ”
同市が回収する不法投棄物は年々増え、昨年1年間で42トンを越えた。撤去費用の100万円はすべて市民の税金。
 (平成14年8月1日付け神奈川新聞)

 編集者注、林道がたくさん出来、簡単に山へ車で入れる結果がこの不法投棄である。ゴミを捨てる者は罪の意識がない?それに取り締まりも不十分。タバコのポイ捨てと同じだ。小田原市もポイ捨条例を数年前制定したが、相変わらずポイ捨はなくなっていない。先月登った白山にもタバコの吸殻が落ちていた。
 なにしろ林道の入口にすべてゲートを設置し、許可車両以外は入れないことだ。多少の不便はあろうが、無駄な税金を捨てるよりはましだと思う。

○秋田県角館町、なぜブナの巨木が多い?
それは、交通の便が悪く、林業と無縁だったから。 和賀山塊はかつて、マタギ達の世界であった。
 (平成14年7月22日付け毎日新聞)     

○地球最後の秘境ギアナ高地
7月28日、NHK総合で南米ギアナ高地の巨大穴の謎を放送。
 (ぶなニュース会員には事前に電子メールで連絡済)エンゼルフォールはいつ見ても感動する映像だ。巨大穴の中は周囲と隔絶した生態系で、新種の生物も発見された。さらに巨大穴誕生の謎は、どうやら大規模な地下水脈の作用による陥没から生じたようだ。自然はいつも我々に夢と感動を与えてくれる。
くだらない民放のテレビ番組の多い中、やらせのない?このような番組を今後もNHKに期待したい。


角取山のブナ 平成14年7月27日撮影

マツムシソウ 平成14年8月3日撮影