2015年11月9日月曜日

ぶなニュース №34

復刻版 ぶなニュース  第34号 2003年2月.25日発行

○雪面に残った足跡を辿りながら
 2月8日(土)ヅナ峠北面へ。雪が融けず、まだ30センチほど積っていた。雪面に残った足跡を辿りながら歩く。ちょっと横道にそれると靴がズボッともぐり、シャーベット状の雪が靴の中に入り込む。
  410センチのブナは寒さにも負けずズッシリと鎮座していた。根元を見るとそのまわりの雪がブナの体温で融け、円く穴が空いている。ブナだけではなく、良く見るとすべての樹の根元の周りがやはり穴が空いている。みんな元気に生きている証拠だ。雪に半分埋もれた細いブナが横たわっていて、その周りに甘納豆のような鹿の糞が落ちていた。鹿が背の低いブナを倒して、その樹皮を食べたのであろうか?この時期鹿の餌も少なくなり、樹の皮だけで飢えを凌いでいるのだろう。倒されたブナもその災難をものともせず、しぶとく生きている。剥がれた木肌はまだ緑色が残っていて、死んでいない。ブナも鹿も一生懸命生きていた。

○尾瀬・至仏山の入山制限?
  尾瀬保護財団は日光国立公園の尾瀬・至仏山の植生を保護するため、入山人数の制限も含めた利用ルールづくりに乗り出す。
  オゼソウ、タカネナデシコなどの貴重な高山植物が近年の登山者増で荒廃している。
 (平成15年2月21日付け日本経済新聞より)  

○自己満足?
  先般、以前から欲しかったデジタル・ビデオカメラを購入。 さっそく、ブナでも撮ろうと喜び勇んで出かけたが、山中湖周辺は生憎の空模様。湖の雪景色や小さなブナを撮り、その日(2月18日)はすぐ家に帰る。
  撮ってきたデータを編集処理し、何とか第一作目の映画?を完成させる。 ただ撮ってきて繋げただけの簡単なものだが、まあ何とか見られる映画が作れたと自己満足。

○石割山
  2月22日、半年ぶりの山仲間と石割山へ。 当日天気は悪く小山町あたりから雪が降り出した。 しかし、籠坂峠を越えたあたりから雪も止み、少し青空も見えてきたが、天気予報とは裏腹の空模様。 期待していた富士山もまったく見えない。
  石割神社の鳥居前の駐車場にはそれでもマイクロバスをはじめ10台近い乗用車がとまっていた。こんな天気でも山へはかなり登っているらしい。 いつもの長い階段が上の方は霞んで見える。他の4人の山仲間はすでに100段ほど登っている。こちらは鳥居や注連縄、ハイキングコースの案内板やらのビデオ撮影で忙しい。
  406段の階段を登りつめたところに東屋とベンチがあり、一行はすでに先に到着し、休憩していた。先般来た時は路面が雪で凍っていて難儀したが、今日は雪がほとんど無く歩きやすい。
  30分ほどで石割神社に到着。いつもの桂の巨木を迂回して本殿に近づく。 今日の登山の無事や日ごろの健康を祈願。 石の割れ目には右回りで入りる。全員が無事通過。今日の山仲間は全員が善人であることがこれで証明されたようだ。以前にも案内したが、この割れ目には、悪人は入ることができないと、その謂れに書いてある。
  神社を過ぎ、左右に大きなブナやミズナラを見ながら気分良く登って行く。 程なくして石割山の頂上に着く。寒さのせいか頂上は、人がまばら、それでも10人近い登山者がいた。
  我々はここで昼食。今日は餅入りの豚汁で、大満足の腹ごしらえ。 昼食後、頂上から鉄塔の方角へ足を伸ばす。 カラマツに付いた霧氷がきれいだ。 ブナもかなりあり、よいエリヤもある。
  帰路は平尾山方面を経由して下る。 昨年7月以来の楽しい山旅であった。

石割神社の鳥居

石割神社のご神体


○23日は富士山の日
  河口湖では富士山環境フォーラムが開催された。
  富士山の姉妹山となる米国のレーニア山(4,392m) やニュージーランドのナウルホエ山(2,291m)の関係者らも参加。
  長期的な環境保護の重要性などを話し合う。

○ごみ不法投棄やまず
 監視カメラの目も盗み、いまだに不法投棄が後を絶たない。 秦野市北地区の矢坪沢などで1.6トンの粗大ごみなどを撤去回収。
  これらの不法投棄は、林道が整備され、簡単に山へ車で入ることができるようになったのが、大きな原因だ。

○映画でニュージーランドの自然がみられる
 最近封切りされた映画、ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語) で、ニュージーランドの自然を垣間見ることができる。原始の自然が残るこの国で大掛かりなロケを敢行。スケールの大きな自然と伝説的なストーリーが満喫できる。