本日、知人から西丹沢鬼石沢左俣の写真が届きました。
9/3(土)、西丹沢の鬼石沢左俣を溯行してきました。
F2(雨棚から数えればF3)でルーファイミス。中段で流芯側にいくべきところを誤って右壁テラスにを登り立ち往生しました。付近の立木から懸垂下降し沢床へ。その後、F2は左岸巻きをして後は問題なくトップアウトしました。帰りは本棚と下棚を観瀑して西丹沢VCへ下山。
なお、F2敗退の詳細が気になる方もいるかもしれませんので、以下に経緯を記載します。
【経緯】
①水量は少々多め。F2はひょんぐっていた。
②左壁は中段が苔つきのカチに見えたので左壁直登は第一候補にはならず。また、左壁からバンドを斜上して流芯をまたいで右壁に移れれば楽だが、水量の関係で断念。右壁直登を選択。
③右壁に取り付くと、下段の支点は使い物にならずランナウト。中段はバランシーなクライミングとなったが支点は見当たらずフリーのまま。なお、他記録を見るとこの中段において支点は流芯床か背後(の下?)にあった模様。おそらく流芯床は水量の関係で見えず、背後は通常の登攀では目線に入らない位置。想定&観察力不足。
④流芯側に行きたかったが、フリー&バランシーな状態にしては水量が多く思えたため断念。腕1つ分右へトラバースした後右テラスを乗っ越すことに。右テラスへのトラバース&乗っ込しはスローパー&カチで際どいクライミング。
⑤テラスは目算落ち口から2mほど下の高度。落ち口へトラバースを目指すも、フットが外傾、ハンドはスローパーか悪いピンチのクライムダウンとなり断念。
⑥テラス上部に立木があったため、そちらに巻くことを判断。巻きも脆い可能性があったため、ハーケンを打ちランニングをとった(あまり効いていなかったが)。
⑦右壁の岩壁を下流側へ1~2mほどトラバースした後土のリッジを体半分上がる小さな右巻きをし、安定した立木に到達。これで敗退(懸垂下降)の選択ができるようになったため安全に。
⑧立木を中間支点にし右壁を巻き上がることを試みたが、ハング壁下部のトラバースの後両側が岩で挟まれたチムニー状の土壁を上がる必要があった。土壁に移る際の1歩が悪くその付近では支点は取れなかった。立木からも多少離れてしまうので、これ以上巻き上がるのは断念。
⑨立木で沢床へ懸垂下降。途中、ハーケンは回収。
以上です。