2024年2月19日月曜日

梛木探訪

 2024年2月19日(月)雨

一日中雨。

ノジマへPCの件で、このところマウスコンピューターが不調のため。

今日はGoogleストリートビューでナギ探訪。

下の写真は、安芸市の伊尾木浪切不動尊の御神木ナギ。このナギは以前に国道55号線の拡張工事により伐採される運命にあったが、住民らの強い反対運動により生き残ったナギである。2車線の道路を小嶋のように中央分離帯として残したのである。


Googleストリートビューより
「梛木は残った」

土佐史談 187号 土佐史談会
45頁 1991年8月31日発行
国会図書館所蔵資料

このナギの案内板に、

神木 梛の木
 「梛の木は残した」

 昔、金二という漁師がいた。ある時仲間と漁に出たが、嵐にあって船は転覆、仲間は見えなくなってしまった。泳ぎに自信のない金二は無我夢中で波間をただよっていた。その時笹のような葉をつけた小枝にしがみついたところ、それがなんと日頃金二が信心している波切り不動明王の境内にある神木梛の木の枝であった。「あっ!お不動様の梛の木の枝じゃ!おれは助かるぞ。」そう思うと大変な自信が湧いてきた。こうして仲間の中から金二だけが助かったという言い伝えがある。

 神木梛の木は昭和44年国道55号線拡張工事のため取り除かれる予定であったが、地元不動部落民と関係機関の努力により残すことになり、梛の木を境内の一部とともに中央分離帯として上下線を分離、国道では日本で唯一の名所となった。

 梛の木の樹齢は300年〜400年と推定される。
 土佐の名木 神木梛の木保存会