2023年8月4日金曜日

ヒゴノ沢

 本日、知人からヒゴノ沢の写真が届きました。

7/29(土)は表丹沢・三ノ塔尾根の西にあるヒゴノ沢を2名で溯行してきました。

Co.930m以降は本流ではなく記録を見ない右の枝沢を選択。適度に高度感のある登れる枯棚が続いた後、最後は三ノ塔側壁の崩壊地へ。ここも突破し、三ノ塔崩壊地にラインをひくことができました。

なお、Co.930mで選択した右の枝沢を進み始めてすぐに現れる8m棚には、上部に古ぼけた残置が1つありました。こんな重箱の隅をつつくような枝沢でも昔は登られていた……丹沢の先人たちの意欲に敬意を覚えます。しかしネット上には崩壊地までの完登記録がなかったので、今回は、おそらく十年~数十年ぶりの完登記録ではないかと思います。感無量です。

Co.930mで選択した右の枝沢の登攀メモは以下の通りです(やや記憶ベース。ご容赦ください)。

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①Co.930で右沢へ。階段上の枯棚を登る

②8m枯棚が出る。中央の凹角~右上を登攀。Ⅲ級程度だが立っていて、かつ岩が脆い箇所があり。落ち口手前に残置1ピン。

③以後、3m程度の枯棚が2つ程度。全てⅢ級以下。

④ガレた沢を詰め、高度をあげる。日当たりが良い。崩壊地に入る前に右岸から脱渓可能なポイントもある。

⑤崩壊地に入る。日当たり最高。崩壊地の上部に岩壁か見える。これ以降は沢登りというより、アルパインクライミングに近い内容になる。

⑥ザレに注意し高度を上げつつ、岩壁下部へ。

⑦ガバの小フェースを登る

⑧急でザレたルンゼを慎重に登り岩壁の上部へ

⑨上部岩壁を左の凹状から巻く。45度くらいのザレた階段状~スラブ状斜面。

⑩豊富なブッシュを持つ、痩せた急なリッジを登り、三ノ塔山頂北側にトップアウト。

右枝沢の溯行グレード(体感):

・下部枯棚群は1級上程度

 (終了後脱渓可)

・崩壊地は2級程度。

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以上です。

①上倉見橋から入渓
2023年7月29日 itさん撮影(以下同じ)

②F1は右岸から巻きます

③F2。以降の滝場はいずれも楽

④Co.930mは本流ではなく右の枝沢を進んでみます

⑤すぐに8m棚が出てきました。
やや脆いですが中央からとりつき右上で登攀可能(Ⅲ級)

⑥8m棚の上も適度に枯棚が続きます(Ⅲ級)

⑦崩壊地へ突入。
なお、下の枯棚群が終了後、
ここに来るまでに右岸から登山道に脱渓できます

⑧今回のGPS。
崩壊地を突破できました