昨夜、知人から寄の中ノ沢の写真が届きました。
1/18(木)、草鞋始めで、寄の中ノ沢を溯行してきました。
この時期は水量が少なく、靴を濡らすことはない沢でした。
■登攀メモ
序盤の1発目堰堤は、右岸の梯子が古くなっており、上段2本は細くなっていつ捥げてもおかしくない状態。
一般的に核心と言われる3段11m滝は左岸を大高巻き。時間はかかるが、大高巻きを厭わなければそこまで難しくない。
また、終盤の920m三俣でルーファイをミスし中俣に入ったところ、990m付近でクライムダウン以外では撤退不可のかなり悪いゴルジュになった。巻きでの脱出も相当脆く、基盤はスラブ。木の根は乏しく、土の乗りも悪いので、バイルもほぼ効かない。過去1番悪い巻き。私は後続で何とか脱出。(ロープ出してもらってようやく突破)
脱出時、地形が変わるレベルの崩壊をさせたので、同じ巻きはたぶん、もうできない。普通は巻かずに前衛の5m枯棚Ⅲ+をクライムダウンするのが順当と思える。
なお脱出後、沢を見下ろすとクラミ沢を彷彿とさせる急峻なゴルジュが続いていた。990m脱渓で良かったと感じる。
■溯行グレード:1級上~2級下(中俣除く)
以上です。
①3段11m滝。左岸大高巻き
ITさん撮影(以下同じ)
②920m三俣を中俣に入るとゴルジュが
正面の5m枯棚を越えると、
脆そうな8m棚に阻まれ、
巻きもかなり悪い
③中俣の悪い棚を何とか巻く(写真左下の棚)
上部(写真中央)には立った棚がさらに続いていた
撤退可能かも不明なので直登はNGでしょう
④中俣の状況を確認するため、
トラバース気味に進んでいたところ、
沢床に着地。あとは適宜檜岳まで詰めました
GPS図