2015年2月26日木曜日

ぶなニュース №9

復刻版 ぶなニュース 第9号 2002年4月15日発行

○愛鷹山のブナ林を探訪
  平成14年4月14日、日曜日 愛鷹山のブナ林を探訪。 家を車で8時に出発。東名大井松田から裾野IC経由、十里木へ。十里木へは9時10分ごろ着いたが、すでに駐車場は満杯。近くの空き地に車を置く。この日は天気が良かったので大勢の登山者が電波塔の方向へ向かって登っている。電波塔の上には愛鷹山の主峰越前岳が控えている。後ろは雄大な富士が春霞を背景に聳えていた。1時間ほど登ると林相も変わりブナが現れてきた。東側の尾根筋を見ると大きいブナが林立してる。さらに登ると幹回り3メートル近くのブナが登山道沿いにも現れる。大きな枝を横に張り出したブナや、双子のようなブナも見える。越前岳山頂には10時40分頃到着。50人程の登山者がいて、騒がしい。中にはブナの種が撒かれている柵の内側に入り弁当を広げている人もいる。小さい看板に入らないで下さいと書いてあるのだが?他の登山者が注意しても聞こえぬふり。本当にこのような人が山を愛しているのか疑問に思えてくる。山頂は居る場所もないありさまなので、早々に引き上げ富士見台に向かう。途中ブナが何本もあったが、どれも立ち枯れているか瀕死の重症。東名の排気ガスの影響か?登山者が根元を踏み固めた所為か?いずれにしてもこの尾根筋のブナは近いうちに全滅するだろう。富士見台に11時30分頃着。誰もいない。幹回り2メートル近くのブナも2本あり、気分を良くしてくれた。1本のブナの根元に看板があり、定点観測ブナの木(C地点平成12年6月観測開始 静岡県勤労者山岳連盟東部ブロックあさぎり山の会)と書いてある。地道にこのように観測をしている団体があることを知り、少し安堵する。14時30分下山。ゆっくりブナを見ながら下る。東側の尾根が気になる。どうもあそこには大物がありそうだ。また来ることを心に誓い帰路に着く。

双子ブナ

 富士見台付近 定点観測

大きく横に張り出した太い枝 この奥の東側尾根に立派なブナが林立