3/7(土)、弁当沢の頭をカジ小屋沢左岸尾根(バリエーションルート)で登り、蛭ヶ岳に寄ってから帰りました。
玄倉林道から分岐する治山運搬路を通って箒杉沢に降りた地点です(尊仏の土平付近)。正面には弁当沢の頭が見えます(写真の斜面)。計画時は正面に出っぱっている尾根から登る想定でしたが、正面は斜面の途中で植林の緑が抜けており、悪さを予感させます。先例は写真左(カジ小屋沢沿い)から取り付いていたので、先例通り左からの取り付きを検討しましたが、左には堰堤が2つあり、巻きが非常に悪い。堰堤を下るために玄倉林道に戻って下降路を探すのもタイムロスなので、当初計画通りに正面から取り付いて様子を見つつ登ることにしました。
2020年3月7日 ITさん撮影(以下同じ)
取り付きました。ここは問題なし。
まだ問題ありませんが、先は悪いと予感。
細いです。振り返って撮影。
850m地点。もっと細いです。振り返って撮影。ここまでは、まだ植林の範囲内。この直後(写真後ろ)から、予想していた悪場が始まりました。
890m地点。前写真(850m地点)からここまで、写真がとれない悪さでした。登攀と呼んでも大袈裟ではない思います。今回はザイル・ハーネスを持っていたので登るという選択ができましたが、ハイキング装備なら私の登攀力では撤退していました。様子は下記の通り。
(1) 小石が敷き詰められた、ルンゼ風の急な凹状地形を、ステップを作りながら四つん這いで登る
(2) 右リッジに手を求め→大倒木を乗っ越し→凹状地形を少し登り→細い左リッジに灌木を利用して乗る
(3) 灌木を利用しながら(根はピンチホールド中心)騙しつつ、リッジを登る
※右、左は登りから見たときの位置です。
採用はしませんでしたが、凹状地形を最後まで登ることも考えました。その場合、写真の斜面を四つん這いで登ってくることになります。
900m地点。振り返って撮影。写真右(カジ小屋沢沿い方面)に植林が続いています。時間の都合上、この下の取り付きは確認できませんでしたが、植林が続いている辺り、こちらが正しいルートと感じます。本当かどうかの確認は、次回の課題。
一旦尾根に乗ってしまえば踏み跡もあり、
とても歩きやすい尾根です。
整備も入っています。
弁当沢の頭に到着しました。
蛭ヶ岳へ
丹沢山にて
ウソを見る
カジ小屋沢左岸尾根のGPSログです。